肩こり

肩こりと腰痛はなぜ多い?併発しやすい理由と両方に効くツボ

映画とか観ていると、良く観るコンビってありませんか?

俳優同士でもそうですし、ある監督作品には必ずといってもいいほど出演するお決まりの俳優、女優っていますよね?物語を観ていると「あ、この組み合わせ、またかぁ」と思うことがあります。

良く現れる痛みコンビ「肩こり×腰痛」

さて、セットで発症しやすい、併発しやすい痛みの組み合わせが「肩こり×腰痛」かと。
特に日本は肩こり・腰痛大国なんていわれており、肩こりと腰痛をセットで抱え、悩んでいる人が本当に多いのです
肩こりの治療において、詳しく話を聞くと腰も痛かったり。腰痛が治ってきた段階で「実は肩こりも…」とお話してくれたり。
まるでワンセットのように併発率が多いのです。

もしくは肩こりや腰痛のどちらかが当たり前になっていて、人に話すまでもないのかもしれません。

肩こりと腰痛がセットな理由1.体重が乗っているから

ではなぜセットで発症するのか、原因を考えていきたいと思います。
1つ目は、肩にも腰にも「体重(重心)が乗っている」ことが考えられます。

椅子から立つとき、顔を洗う際に身体をかがめた時、腰に体重が乗ります。
これが負担になっていくと、ぎっくり腰につながることもあります。

肩にも体重が常に乗っています。特に負担が大きいのが「頭」の重さ。
頭の重さはスイカ1つ分に相当するほどの重さで、スマホを観る時、ノートパソコンで作業を行う時は知らないうちに肩に負担がかかっています。

両箇所とも日常生活で体重が掛かりやすい部位です。痛いの原因になりえます。

肩こりと腰痛がセットな理由2.身体の中枢だから

肩も腰も身体の中枢にあります。つまり胴体部分に該当します。
手足を「末端」(マッタン)、胴体部分を「中枢(チュウスウ)」と区別して呼ぶことがあります。
物に触ったり、地面を蹴ったりするのは手足末端ですが、それを操作するのは中枢である胴体です。
そして末端に比べ、中枢のほうがより多くの筋肉が複雑につながっています。したがって、疲れると肩こりと腰痛を併発しやすいといえます。

肩こりと腰痛がセットな理由3.背骨と筋肉でつながっているから

3つめの理由は、肩と腰は背骨と筋肉でつながっているということ。
背骨と「広背筋(こうはいきん)」という大きな筋肉によって、地続きのように一体化しているのです。
腰痛と思っていて痛む部位を正確に確かめたら限りなく肩の方に近かった、なんてこともよくあります。
つながっているということは影響も受けやすいことにほかなりません。

だから肩こりと腰痛を併発しやすいといえるのです。

肩こりと腰痛を「一網打尽」できるかも

腰痛も肩こりも、実際になった人しか分からない悩み。
それを両方抱える…まるで重い鎧を背負わされて生活しているような苦しみ。

でもよくよく考えてみると、腰痛と肩こりが併発しやすいということは実は共通する解決策があるのでは?
その解決策が見つかれば、一網打尽で痛みが改善できるかも!
ということで、肩こりと腰痛の両方に効く鍼灸治療で使うツボをご紹介します。

肩こり・腰痛両方に効くツボ1.顎(アゴ)のツボ

1つ目は食べ物を噛む時に使う「」です。

施術の際にいつも思いますが、顎のツボは奥が深いです。
顎を緩めることで肩はもちろん、腰の痛みも改善できます。
ツボの名前は「頬車」(キョウシャ)と読みます。

耳たぶの真下、口を開けた時に動く部分です。ここを指などでほぐしてみてください。

肩こり・腰痛両方に効くツボ2.鎖骨

2つ目は首の前にある「鎖骨」です。
ここは肩こりの治療には定番ですが、腰痛治療にも効果があります。
ここはピンポイントというよりも鎖骨を上から優しく撫でるようにマッサージしてみましょう。
先ほども言ったように肩こりには即効性あり、反対側の腰痛にも効果があります。

両方治しましょう!

当たり前じゃん、って話なんですが、どうせ治すなら肩こりと腰痛両方治したいですよね?
今回は、手が届きやすく日頃ケアしやすい首周辺のツボで、肩こりと腰痛両方に効果のあるツボをご紹介しました。
ぜひ活用してみてください!鎖から解き放たれたように、軽い身体で生活しましょう。

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

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