ぎっくり腰(急性腰痛)

デスクワーク時の腰痛の対処法を紹介!ここをほぐすと楽になる!

先日、立川市の柴崎体育館方面に出張して男性の腰痛治療を行いました。

Sさんは数年前から肩こりと慢性的な腰痛に悩んでいました。
痛みや張りを強く感じるのはお仕事中だそうです。パソコン作業が多いということで座りっぱなしで長時間過ごしているとだんだん腰が張ってくるのが分かるそうです。

適宜休憩を取りストレッチなどを行うことを心がけていますが、夕方頃には腰と肩がパンパンに張ることがしょっちゅう…。
腰の張りが爆発し、ぎっくり腰になったことも何回かあります。
何年も続くこの腰痛をなんとかしたいと今回施術を依頼されました。

座って行う仕事の割合は4割以上!

ここで、お仕事中の姿勢について考えてみましょう。
お仕事の種類って様々で、AIに出現で今後は大きく変わるんじゃないかと囁かれていますが、その中で「椅子に座って行う仕事」の割合は実に4割を超えるというデータがあります。

パソコン作業や、受付、専門職なんかも該当しますが1日の大半を座って過ごすお仕事の割合ってかなり多いことが分かります。ということは座る姿勢や、環境って自ずと大事であるということが言えますよね。

座りっぱなしは健康リスクが高くなる!

この座りっぱなしは健康リスクを上昇させるという研究結果があります。
簡単に言うと、座りっぱなしの姿勢によって「脚」に筋肉が使われないために「血流」が悪くなることによって心筋梗塞や、狭心症といった病気にかかるリスクが高くなってしまう、ということです。
オーストラアリアでは小学校で座りっぱなしに対する対策が行われているそうです。
日本の企業などでもあえて立った姿勢で作業を行ったりバランスボールを椅子代わりに使っている様子をご覧になったことがあるかもしれません(ひっくり返りそうですけどねw危ない…)

座りっぱなしが引き起こす痛み

先ほど座りっぱなしが血流が悪化を引き起こし、心筋梗塞になるリスクが上昇するとお話しましたが、そこまで重症ではないにしても日々の業務に支障が出る痛みや辛さは他にもあります。
デスクワークでの悩みにはどういったものがあるか簡単に解説しますね。

肩こり

まずは腰痛と並んで悩む人が多い「肩こり」です。
特に女性に多いこの肩こりは、デスクワークの大敵です。座る姿勢の他にパソコン作業を行うことでの負担、クーラーなどで冷え過ぎた場合でも悪化します。
肩こりと腰痛は密接な関係にあります。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

肩こりと腰痛はなぜ多い?併発しやすい理由と両方に効くツボ

疲れ目

疲れ目はパソコン画面を長時間見続けている場合に起こりますが、座りっぱなしによる血流の滞りが悪化の原因になりえます。
思い切り伸びをしたり、気分転換に散歩したりすると疲れ目も和らぎます。
いかに座りっぱなしの姿勢が目にも負担がかかっているかって話ですよね。

デスクワークでの腰痛はどこを緩めればよい?

さてここまで、日々のデスクワークで座った姿勢が続くことによって血流が悪化し、腰痛や肩こりや疲れ目を引き起こすというお話をしてきました。

ではデスクワーク中の腰痛を改善するには、どこを緩めればよいのでしょうか?
ここから詳しく解説しようと思うのですが、「腰が痛い」と言うとベルトのラインあたりをほぐしたりストレッチしがちですが、実は他の部分が張っていることが往々にしてあります。
要するに人間の感覚って鈍感なところは凄く鈍感だよ、ってことです。
そこは把握しておいてくださいね。

腰痛は「尾骨」をほぐすべき!

腰痛でほぐすべきは腰ではなく「臀部」(お尻)です。
特にデスクワークで座りっぱなしが引き起こす腰痛は「尾骨」をほぐしましょう。

尾骨は名前の通り尻尾の部分(しっぽはないですが)、つまりお尻の部分の骨です。
なぜに尾骨の部分を緩める必要があるのかというと、椅子の座面に接地し長時間負荷がかかっているからです。
体重の負荷がかかり、お尻の筋肉が緊張し腰の方に痛みが上がってくるのです。

尾骨は比較的容易に触ることができます。臀部の真ん中部分の出っ張った骨です。
ここをほぐすべきです。

おすすめはトリガーポイントボール

ここをどうやってほぐすかですが、おすすめは「トリガーポイントボール」です。
一見ただのボールですが、独特の重さがあり頑丈です。
このボールの上に座って尾骨に当てると結構痛いですが、腰がとても楽になりますよ!
仕事の合間に行うことができます。(座面が固いと少しやりにくいかもしれないです)

Sさんの治療内容

最初にお話した立川市のSさんの治療の様子を簡単にご紹介します。

デスクワーク中の腰痛に悩まれているとのことだったので、先ほどお話したように尾骨周辺をしっかりほぐしました。
Sさんは臀部全体の筋肉が張っていました。鍼とお灸で入念にほぐしました。
それだけで腰痛はほぼ無くなりましたが、仕上げに「顎関節」のツボをしっかりほぐしました。
結果、最初にあった腰痛は完全になくなりました。

仕事のパフォーマンスを上げましょう!

今回はデスクワーク中の腰痛を改善する方法をご紹介しました。
身体が楽になるのはもちろんですが、仕事のパフォーマンスに直結します!
なにより辛くしんどい思いで1日過ごすのと、楽で前向きな気持ちで過ごすのとは変わってくるはずなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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鍼灸師 藤澤優作

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

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