ぎっくり腰(急性腰痛)

ぎっくり腰(急激な腰痛)の鍼灸治療後は再発はしないの?

映画の終盤にエンドロールが流れるんですが、キャストの紹介など終わった後に「後日談」が流れることって結構ありますよね。

「実は物語には続きがあった」みたいな。それを考えずにエンドロールの最中に席を立ち、後日談が見れなかったことが何回かあります(笑)
それからエンドロールになっても席を立たないようにしています。

次回作につながる重要な「後日談」なんですが、ぎっくり腰の治療でも似たようなことがあります。
今回はぎっくり腰治療の「後日談」、その後の様子をご紹介します。

私が施術させていただいた患者さんの話なので全ての人に当てはまるわけではありませんが少しでも参考にしてみてください。

 

ぎっくり腰(急激な腰痛)は再発しやすい

 

突然襲ってくる腰痛の俗称「ぎっくり腰」は、特に「再発しやすい」と言われています。

ただ何をもって「再発した」ということになるのか?
そのライン引きが曖昧な部分があるので、ぎっくり腰のみが再発しやすい、ということではないと言えるんですね。
肩こりだって、引いた痛みがぶり返したら「再発した」になりますし。

それでも他の痛みに比べて、ぎっくり腰の再発率が注目されるのは「激しい痛み」があるからだと思われます。
2度と経験したくないような激痛、すぐ再発してしまったら困るわけですが、残念ながら適切な治療を行わないとぎっくり腰は再発しやすいです。

ぎっくり腰については、こちらの記事を参考にしてみてください。
https://trickshinkyuufujisawa.tokyo/page-184/

 

病院でしてくれる処置とは?

 

そもそも整形外科などで適切な施術はされるのか?
どうやら「満足いく施術はしてもらえていない」のが実情のようです…。
整形外科などに行ってしてもらうことは、

・MRIを撮る
・湿布などをもらう
・「安静にしてください」といわれる

これです。決して無意味とは言えないですが、ぎっくり腰は治るでしょうか?

ある男性の話ですが、ぎっくり腰で病院に行ったら「治る方法は安静しかありません」と言われてしまったそうです。
その男性はどうすることもできずに、その後しばらくぎっくり腰に悩まされたそうです。
これでは再発どころか、治療できないですよね。

 

「ペイン注射」で翌日再発した話

 

これはぎっくり腰だからなのか、「注射」がその人に合わなかったのか判断しかねる話ですが、ある人がぎっくり腰になってしまい、ペインクリニックで「注射」を打ってもらいました。
打った直後はとても楽になったそうですが、翌日ぎっくり腰を再発してしまったそうです…。

あくまで個人差がある話ですので、ペイン注射が効かないという話ではありません。
ただぎっくり腰になってしまった多くの方は、再発に悩んでいるということが言えるのです。

 

ぎっくり腰の鍼灸治療のその後は?

ではここから、鍼灸治療のその後の様子の一例をご紹介します。
最初に話したように私が実際に施術した方のケースですので、万人に通じるわけではないですが、ぎっくり腰治療のその後を知るうえで参考になると思うのでぜひご覧ください。

 

立川市・Hさん(男性)

休日家にいて、物を取ろうと体制を変えた瞬間にぎっくり腰を発症しました。
ぎっくり腰は初めてでしたが鍼灸治療を続けて2回行い、その後3か月間、再発はしていません。

 

府中市・Nさん(女性)

 

腰痛に悩まされ続け、ここ数年はぎっくり腰を繰り返していました。
病院や整体、マッサージなどいくつか回りましたがなかなか良くなることはなく、鍼灸施術を受けられました。
施術から2か月、毎日のストレッチなどを欠かさず行っていることもあって再発していません。

 

小金井市・Kさん(男性)

 

翌日に大事な会議を控える中、ぎっくり腰になってしまいました。
寝たところから立ち上がれないなど激痛がありましたが鍼灸治療で改善。
翌日の会議に出席することができました。
その後3か月ほど経ちましたが、普段のウォーキングや筋トレなどの効果もあり再発せずに済んでいます。

 

鍼灸はぎっくり腰治療に効果が高い

ぎっくり腰治療のその後の様子を簡単にご紹介しました。
あくまで一例ですが、激痛の再発がなく日々を過ごすことができています。
鍼灸治療は、ぎっくり腰の原因になりえる、

・自律神経の乱れ
・筋肉のコリや張り
・精神的なブロック

これらをバッチリ改善できるので効果が高いのです。
それに加えて、施術をさせていただいた皆さんは日々のケアを怠らずに続けてくれています。
再発がないのはこういった努力も大きいのです。

 

鍼灸治療でも再発することがある…

ここまで、・ぎっくり腰は治療をしても再発率が高いと言われている
・そもそも、満足いく治療を行われていないことがほとんど
・鍼灸治療は原因にアプローチできるので再発率が低い

と言うお話をさせていただきました。

人によっては「鍼灸の立場から話しているから良く言ってるんちゃうか?」と思われるかもしれません…。
もちろんそんなことはないんですが、一応フェアにするため(?)、鍼灸でもぎっくり腰を再発することはある、というお話をします。

 

よく目にする「追いかけっこ」

 

例えば右の腰が痛かったとして治療して改善してくると今度は左の腰が痛くなる。
これ治療の現場でとても多く目にすることで、ここからは「追いかけっこ」です。
痛みがどんどん「動く」ので、治療を行いながら追い込むわけです。

もともと痛いと感じていた側の症状が改善してくると、「隠れていた」反対側の痛みが顕著になる。だから痛みが移動しているように感じる、というメカニズムです。

このあと紹介するぎっくり腰の再発例も、これに良く似たパターンでした…。

 

【ぎっくり腰再発事例】小平市・Nさん(男性)

数年前からぎっくり腰に悩まされていたNさん。
その時も仕事で激務が続いており、椅子から立ち上がる際に「ピキっ」と来てぎっくり腰を発症してしまいました。
その一撃で歩くこともできずに、寝たきりになってしまいました。

さっそく治療を行いました。症状としては「右側」の痛みが気になるということで右側の腰を中心に治療を行っていきました。
治療後、右側の痛みはほぼ無くなり、立ち上がることも歩くことも問題なく行えるようになりました。

 

翌日、今度は「左側」の腰の激痛を発症…

 

バッチリ治ったかに見えたのですが翌日「今度は左側の腰の激痛を発症してしまった…」と連絡がありました。
痛む部位に気を取られ治療を行ってしまったのがいけなかったです…。

あぁ、難しい….人間の身体って本当に難しい…。

すぐに駆けつけ治療を行いました。今度は左右を考えず全身のバランスを考えて施術を行い、痛みを取ることができました。
その後、今のところは再発はしていないそうです。

ぎっくり腰治療に鍼灸はおすすめ!ただ万能ではない

 

いかがでしたか?鍼灸治療のその後の様子をご覧いただきました。
ぎっくり腰治療に鍼灸はおすすめです。ただ万能ではないとも言えます。

今ご覧いただいたように、反対側の痛みが現れることがありますから。
これは外からの力ではなく人間の自然治癒力を活かすからこそ起こる現象なのです。

「どこ行っても良くならなかった」あるいは「根本的な改善を行いたい」場合は鍼灸治療を検討してみてください。

Follow me!

鍼灸師 藤澤優作

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA