ひどい肩こりの治し方シリーズ

ひどい肩こりの治し方③肋骨(アバラ)をさする・揉みほぐす

ひどい肩こりを治したい!

ということで当シリーズでは、ご自身で実践できるひどい肩こりの治し方を紹介していきます。

この記事を通じて、少しでも肩こりが軽くなり、日常生活が楽になって頂けたら、こんなに嬉しいことはありません!

ぜひ参考にしてみて下さい。

ということで今回は、「肋骨(アバラ)」にスポットを当ててみたいと思います。

肋骨は肩と隣り合わせにある重要ポイント

肋骨(アバラ)は、上半身にある鳥かご(?)のような形状をした骨です。

そのカゴの中には「」などが入っています。

肩と隣り合わせに位置しておりまして、鎖骨や肩甲骨と繋がっています。

この肋骨にアプローチすることが、肩こり改善にとても効果的です。

「隠れた重要ポイント」といっても過言ではありません。

理由を見ていきましょう。

肩こり改善に即効性がある理由①筋肉でつながっているから

肋骨と肩は隣り合わせになっているだけでなく、様々な筋肉で繋がっています。

肋骨にくっつく筋肉
肋骨にくっつく筋肉②

ご存知かもしれませんが、肩に付く筋肉が長期間凝り続けることでひどい肩こりに繋がります。

放っておけば、「肩がガチガチになる」「吐き気もする」など重症化してしまいかねません。

肋骨を緩めたりほぐしたりすることで、肩に付く筋肉を効率よく緩めることが可能です。

また肋骨をほぐせば、上半身全体の血流改善も期待できます。

肩こり改善に即効性があると言えるでしょう。

肩こり改善に即効性がある理由②呼吸を楽にすることができるから

肩こりの悪化には「呼吸」も関係してきます。

肩こりと呼吸の関係

肩周辺の筋肉が凝ることで呼吸が浅くなり、筋肉に十分な量の酸素が行き届かず、さらに肩こりが悪化するという悪循環に陥ってしまいかねないのです。

そこで肋骨を緩めることで、呼吸がしやすくなるという効果が期待できます。

肺の呼吸運動に肋骨が関係しているからです。

長く続く慢性的な肩こりほど、肋骨へのアプローチが欠かせません。

肋骨が注目されないのは触れにくいから?

これは私の個人的意見ですが、肩こりに効くポイントとして、肋骨がもっとクローズアップされても良いと思います。

それくらい重要で肩こり解消効果が高いポイントなのですが、いまいち注目されていないのかなと。

うーん、その理由は触れにくいからでしょうか。

確かに、身体の外から触れやすい筋肉のほうがセルフケアとして使いやすいです。

対して肋骨は名前の通り「骨」なので、やや使いにくそうな印象は否めません。

鍼灸でも「禁鍼穴」になっている事が多い

ちなみに鍼灸治療でも、肋骨あたりツボは「禁鍼穴(使う際に十分な注意を要するポイント)」と定められているケースが多く、使用頻度は高くありません。

理由は、先ほどお話しした通り、肋骨の内側に肺が存在するからです。

実際は肋骨のあたりに鍼を打つと、めちゃくちゃ効くんですけどね!

安全を最優先に考えたら、患者さんに行うのは難しいのかなと思います。

肩こり解消!肋骨(アバラ)を緩める方法【さする・揉みほぐす】

ここから、肋骨を緩める方法をいくつかご紹介します。

どれも椅子に座っている時や、入浴中にもできる方法ばかり。

空き時間を使って実践することで、きっと肩こりが楽になるでしょう。

【簡単】まずは緩めるポイントを見つけます

最初に、肋骨でほぐすポイントの見つけ方をご紹介します。

誰でもできる簡単な方法なので、参考にしてみて下さい。

まず、腕を体幹に近づける、いわゆる「気をつけ」の姿勢を取って下さい。

肋骨を緩めるポイントの見つけ方

そして、気をつけの姿勢で肘が当たる箇所を見つけて下さい。

ここが緩めるべきポイントです。

肋骨の緩めるべき場所

そこまで厳密じゃなく、「骨」に触れていればOKです!

押さえる箇所が分かったところで、緩め方を見ていきましょう。

※個人の体型によって、少しポイントがずれる場合もございます。

方法①親指でさする

まず一番シンプルな「親指でさする」という方法です。

さきほど見つけた箇所の骨を、親指でさすってみて下さい。

肋骨を指でさすると肩こりが軽くなる

筋張っているというか、「コリコリ」したような感触を得られるはず。

写真では強めにさすっているように見えるかもしれませんが(笑)

もちろん優しくソフトなさすり方で十分です。

骨をなぞるように親指を動かしましょう。

1分ほどさすると、頭の方まで温かくなってくるはずです。

(血流が良くなっている証拠)

方法②親指でおさえながら軽く運動する

もう一つは「親指で肋骨を押さえながら軽く運動する」という方法です。

肩こり解消に効く運動

写真のように上半身を捻る運動で、十分効きます。

1分ほどゆっくり続けることで、上半身が温かくなり肩も軽くなるはずです。

座った姿勢でも可能なので、入浴している際に実践してみてはいかがでしょうか。

その他の方法:フォームローラーを使うのも効果的

ご自身の親指ではなく、フォームローラーを使うという方法もあります。

フォームローラーを使って肋骨を緩める

フォームローラーは気軽に筋膜リリーズができる器具で、持っている方も多いでしょう。

ぜひ肋骨を狙って、入念に転がして下さい。

定期的に肋骨を緩めて肩こりを解消しましょう!

今回は、肋骨(アバラ)を緩める方法を紹介しました。

肋骨にアプローチしますが、真の目的は肩こりを解消することです。

「もう肩こりは治らないから…付き合っていくしか無い」と諦めているかもしれませんが、まだまだできることはあるはず!

肩を揉んでも、肩こりは改善しません。

ぜひ肋骨を緩める運動を、日々少しずつ継続してみて欲しいです!

ではまた。

他の記事でも、ひどい肩こりの治し方を解説しています。

ひどい肩こりの治し方①肘の骨を揉む

ひどい肩こりの治し方②鎖骨をほぐす(揉む・動かす)

ひどい肩こりの治し方④首の後ろ(うなじ)を緩める

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鍼灸師 藤澤優作

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

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