
鍼灸は人間の自然治癒力を活かして不調を改善する技術で、それゆえ鍼灸独特の感覚が存在します。
その一つが「響き(ひびき)」です。
過去に鍼灸治療を受けたことがある方なら、既にご存知かもしれません。
今回はこの響きについて、患者さんに聞きました。
これから鍼灸を受けようと考えている方にとって参考になるはずです。
【ズーン】鍼灸ならではの「響き(ひびき)」という感覚
鍼灸施術を受けている中で、度々「響き(ひびき)」に遭遇します。

鍼が硬く凝り固まっている部位にぶつかった時に現れる現象で、「ズーン」と表現されることが多いです。
筋肉が攣るような感覚だったり、手足の末端まで電気が走るような感覚だったり、現れ方は様々。
響きの重要度については施術する先生で分かれるところですが、鍼がしっかりコリに当たっている証拠なのは間違いありません。
患者さんの言う「響き」の表現が参考になるはず
この響きの感覚については、鍼灸師よりも患者さんの言葉が参考になるはずです。
鍼灸師は「響き」という言葉で片付けがちですが、それでは一般の人にとってはよく分かりません。
これまでに鍼灸施術を受けたことがない方ならなおさらでしょう。
こういった知識って、施術の安心感や満足度にも影響してくると思います。
だからこそ、より分かりやすい言葉や解説があったら良いのではないでしょうか。
ということで、いつも施術させて頂く方に伺ってみました。
「ズーン」よりも「ギュン!」
お話を伺ったのは女性の患者さんです。
もう2年近く施術させて頂いておりますが、それ以前は鍼灸治療を受けたことはありませんでした。
今は、鍼を刺入する前に響くか響かないかが判断できるまでになっているそうです。
凄い!かなりの上級者!
「プロ患者さん」でしょうか(笑)
その方に伺ったのですが、響きの感覚を言葉にすると「ギュン」だそうです。
丸い球になっているコリに対して鍼が当たり、「ギュン」となると。
凄く的確な表現を頂けました!
やはり鍼灸の感覚については、鍼灸師よりも患者さんに聞くべきかなと。
鍼の響きが好きな方もいれば苦手な方もいる
鍼の響きについては個人差があり、「好き」「響かないと受けた気がしない」という方もいれば、「ちょっと苦手...」という方もいます。
「ぎっくり腰」の治療など、意図して響きを起こす場合もあります。
その方が改善のスピードが早くなるからです。
ただし気持ち良い感覚とは少し異なりますし、急に響いてびっくりすることが少なくありません。
私個人としては、響きがあってもなくても鍼は効くと思っています。
鍼灸施術にあたって「響き」に関して不安があれば、どうぞお気軽にご相談下さい。
当記事では、鍼灸の響きについてお話しました。
参考にして頂けたら幸いです!