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はじめまして、鍼灸師の藤澤です。
この記事では、私の自己紹介がてら、これまでの経歴をお話します。
やや長くなりますが、お付き合いいただけたら幸いです。

鍼灸師をこころざしたきっかけ

何かを始める際には、何かしらのきっかけがあるものです。
ですが私の場合、鍼灸師の道に進むにあたって特別な動機はありませんでした。他の鍼灸師の場合、「怪我をした時に鍼灸治療に助けられた」など、素晴らしいエピソードがあるのですが……(苦笑)。

高校卒業時、私の頭には「格闘家になる」しか浮かんでいませんでした。当時から格闘技に打ち込んでおり、将来は格闘技を専門に行っていくつもりだったのですが。
両親から「それもいいんだけど、何か資格を取ってから考えたらどう?」と勧められ、その資格が鍼灸でした。

したがって知識0のまま、長野県内にできたばかりの鍼灸専門学校に入学することに。

挫折の連続…何回やめようと思ったか

当時、同じクラスには私のように高校卒業後すぐに入学した人と、社会人を経験してから入学した人がいました。年齢層はわりとバラバラでしたが、「同志」という感じがして楽しかったです。

ですが…はじめてのテストは、赤点(60点以下)の連続でした。考えてみたら、中学・高校とまともに勉強なんぞ行ったことがありませんでした。それに加えて、「覚悟」が足りていなかったといわざるを得ません。
他のクラスメイトは、将来のビジョンを持って入学してきている。それに比べて自分は、保険程度にしか考えていませんでした。取り組む姿勢に違いが出るのも必然です。

勉強にもついていけず、鍼灸の面白さもわからないまま、「なんで俺はここにいるんだろう?」と思うようになりました。自分の居場所がわからなくなるのは辛いものです。

「臨床実習」で鍼灸の面白さが分かりだした

そんな中迎えた最終学年。
3年生から、一般の人を施術する「臨床実習」が始まりました。いわば実戦練習です。
「臨床実習は厳しい」と言われましたが、私はこの臨床実習が鍼灸の魅力に気づくきっかけになりました。
肩や腰が痛いと言っていた人が、施術後には楽になったと喜んでくれる。何より、鍼灸が効いているのが実感できる。

「これって、凄い技術なのでは?」
プチ自己革新が起こった私は、「鍼灸師になりたい!」と思うようになり、そこから勉強にも身が入り、成績もどんどん上がっていきました。

国家試験に合格!その後に上京

学校の卒業試験を合格し、ついに迎えた新潟での国家試験。
人生で何番目かくらいの緊張でした。試験中、なにかの音楽がずっと流れていたことを覚えています。
そして結果は合格。「人間いつでも変われる」と実感できました。
鍼灸師の資格を取得後、東京へ引っ越し。格闘技の練習をしながら、鍼灸師として働きだしました。

開業したきっかけ

それからすぐに出張訪問専門で開業するのですが、きっかけは重度の「ぎっくり腰」に悩む男性を目にしたことでした。

恥ずかしながら、世の中に腰痛で悩む人がどれだけいるか、実際に治療の場に出るまで知りませんでした。ぎっくり腰に悩む人が周りにいなかったというのもあります。歩くこともできない男性を見て、衝撃を受けました。

そのときに、「私が患者さんの家に出張訪問して治療を提供したい」と思ったのです。
保健所と税務署に書類を提出し、出張訪問専門の鍼灸院として活動を始めました。

さまざまな場所で治療を経験する

開業後はじめての施術は、建設業の男性のぎっくり腰でした。一生懸命に施術し、痛みは大幅に減りました。
患者さんに喜んでもらえて、こちらも格別の喜びだったことを覚えています。

その後は、実に様々な場所で施術を経験しました。

ご自宅はもちろん、お寺の応接間(?)でぎっくり腰の治療を行ったり、居酒屋の休憩室で治療を行ったり。
私立高校の保健室を借りて施術を行ったり、税理士事務所で施術を提供したり。

「非日常」な施術が刺激的でもあって、やりがいを感じています。

たまにする話ですが、いわゆる「治療ベッド」で施術した経験がありません。ヨガマットやソファに寝てもらって施術するのが当たり前です。こういった点は、他の鍼灸師とは違うと思っています。

鍼灸は医療ではない

鍼灸師になって15年近くが経ちました。

私が最近思うのは、「鍼灸は医療ではない」ということです。
法律上では「医療類似行為」に該当しますが、私は医療とは似て非なるものだと思っています。

むしろ医療はやりたくない。

「鍼灸は医療だ」と考えると、可能性が狭くなってしまう気がするんです。また医療に分類した瞬間に「エビデンス」とかも関係してきますし。

個人的に鍼灸はもっと感覚的なものであると思いますし、医療とは異なる視点を持つべきで、それが利用者のメリットにもつながると考えます。

考えてみれば不思議なもので、医学が発達し、病院や接骨院などが増えているにも関わらず、腰痛や肩こりに悩まされている方が減っている様子がありません。

であれば、鍼灸だからできることを追求するべきなのかなと。

その一つが「予防」という方法です。痛みが強くなる・症状が現れる前に前もって防ぐ。

これは利用者にとって意味のある施術だと思っています。

とっつきにくい「鍼灸」ですが…

私自身、鍼灸の効果に対しては確信を持っています。私が怪我をしたり、腰が痛かったりするときは、自分自身に鍼を打ち治します。

これまで「食あたり」「腰の激痛」「膝の大怪我」「足首の捻挫」を鍼で治してきました。そういった経験から、鍼の効能についてなんの疑いもありません。

なにより、鍼灸が好きです。苦労して資格を取得したというのもありますが、患者さんにも喜んでもらえるからです。何かとハードルが高い、とっつきにくい鍼灸ですが、実際に受けた方からは「もっと早く受ければ良かった」「揉みほぐしよりも全然良く効く」といった声を頂きます。

私の施術を通じて、鍼灸に対しての理解も深めて頂けたら嬉しいです。

施術中はぜひお気軽に話しかけてください

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

施術の際は、ぜひお気軽に話しかけてください。私が集中していて無言になってしまうこともあるので(笑)

疑問や世間話など、なんでも話しかけてくださると助かります。

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

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