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令和版「仕掛人・藤枝梅安」を観た!【鍼灸が出てくる映画】

鍼灸が出る映画「仕掛け人・藤枝梅安」

毎年、多くの映画やドラマが制作されて放映されます。

中でも数が多いのが「医療もの」作品です。ただし、ほとんどが病院ドラマ。

皆ほんとに病院ドラマ好きだよね。いや、さすがに飽きるでしょ(笑)。テーマも似通ったものが多いし。

だいたい「病院=正義」みたいな描き方に、いい加減辟易しているのは私だけでしょうか。だから意識的に避けているところも。

実際の医療現場の様子とはだいぶ乖離しているようだし。

なぜに病院ばかり?なぜ西洋医学ばかり??

ここらで鍼灸が描かれた映画が観たい!」と思っていたところで、先日「仕掛人・藤枝梅安」を視聴しました。

「仕掛人・藤枝梅安」とは?

「仕掛人・藤枝梅安」の原作者は、池波正太郎さん。

「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並ぶ3大シリーズです。これまでに何度もテレビや映画で映像化されてきました。

そして2023年に、2部作として映画化されることになったのです。

「鍼医者」と「仕掛人」の2つの顔

主人公の藤枝梅安は、たいへん腕の良い鍼医者です。しかしそれは表の顔。

梅安には「仕掛人」という裏の顔が存在します。まぁ平たく言えば「殺し屋」です。

「起こり(依頼人)」が「蔓(つる)」と呼ばれる仲介者に、ある人間を殺してほしいと依頼する。そして蔓が梅安に仕掛人としての仕事を持ちかける、という流れです。

ちなみに、梅安が依頼人について詮索することはご法度となっているようです。

俺達は 人の死に方そのものだ

梅安は正確かつ冷徹に、仕掛人としての役目を全うするのでした。

人を治すための「」と、人を殺めるための「」。

梅安の鍼医者としての技術が、全く異なる用途に使われるということですね。

俳優が鍼を持つと華がある!

主人公の藤枝梅安を演じるのは豊川悦司さん。そして梅安の鍼の師匠である津山悦堂を演じるのは小林薫さん。

幼い頃に母親に捨てられた梅安を津山が引き取り、鍼医者として育てました。

映画の中で鍼施術の様子が描かれます。当たり前なんですが、俳優が鍼を持つと華があります!

鍼施術そのものからオーラが漂っているような。実に画になるんですよね。

「片手挿管」や「水平刺」がたまらん!

映画では、実際の鍼施術における技術やエッセンスが描かれており、興味深いです。

梅安が鍼を打つ前に、片手を使って鍼を鍼管(しんかん)という筒に入れます。これは片手挿管という技術です。

専門学校の授業で何回もやりました。手先が器用な鍼灸師には向いているのでしょう。

個人的には合っていない技術かなと思うので、普段の施術では丁寧に両手を使っていますが(笑)

これまた、豊川悦司さんがやるとグッとかっこよくなるという!

普段の梅安の施術所の様子。煙でモクモクしています。

これは、鍼にお灸をつける「灸頭鍼(きゅうとうしん)」を行っているからです。

また、鎖骨周辺に鍼を刺す際、鍼を横に寝かす「水平刺(すいへいし)」が使われています。鎖骨周辺は肺に近いので鍼を刺す角度に注意しなければなりません。

とまぁこんな感じで、鍼施術の様子がリアルに描かれています。たまりません!

鍼を打っても痛くないだろ。それは正しいところに打つからだ
患者の病を見抜き、経血(ツボ)に打つことが大事だ

こういった梅安の言葉は、鍼施術そのものです。

江戸時代は鍼が医療の中心でした。

先述の「鍼管」をはじめ、日本における鍼施術が大きく発展したのも江戸時代と言われています。

時代劇を通じて、鍼の歴史が垣間見れるのは素晴らしいことだと思います。私自身も鍼の歴史をもっと知りたいと思いました。

【もちろん】物語が大変に素晴らしい!ぜひご視聴あれ

鍼施術抜きにしても、「仕掛人・藤枝梅安」は大変良作です!

「時代劇 新時代」というキャッチコピーの通り、他の時代劇とは雰囲気が異なります。

また1部と2部で、物語の様子が変わっています。1部では梅安の生い立ちや人間ドラマを、2部では迫力ある殺陣を楽しめるでしょう。

出演俳優も大変に豪華!ぜひ視聴してみてください。

今回は、鍼施術が描かれる映画として「仕掛人・藤枝梅安」を紹介しました。

冒頭の話に戻りますが、病院を描いたドラマや映画がきっかけで医療を目指す人もいるでしょう。

対して、「藤枝梅安」を観て鍼灸師を目指す人はあまりいないかもしれません(笑)現代では仕掛人とか成り立ちませんしね。

しかしながら、鍼灸師からすると面白いというか、インスピレーションみたいなものを感じるのではないかと。

「仕掛人・藤枝梅安」のなかでも、病に悩む人はみな、梅安の鍼の虜になるわけです。仕掛けは無しとしても、こういう施術を提供したいわな。

そして、これから鍼治療を利用しようと考えている人にとっても、なにかの参考になるかもしれません。

もっと、鍼を描いた映画やドラマが増えてほしい今日この頃です。

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