「経絡」(けいらく)とはなにか?ツボとの関係を分かりやすく解説します

「経絡」(けいらく)とはなにか?ツボとの関係を分かりやすく解説します

今回は、鍼灸治療において重要なキーワードである「経絡(けいらく)」について解説していきますね。

どんな分野でも言えることなのですが、普段からどっぷり浸かっていると、知らなかった頃のことを忘れてしまいがちじゃないですか?

一般の、別の分野の人にしてみたら「え、なにそれ?」という知識が多々あるもの。
鍼灸治療の分野は特に当てはまる気が…。(漢字が多いし)

経絡とは何かを理解しやすい「例え」とともに、多くの人が知る存在である「ツボ」との関係についても綴ります。

経絡とは「気(エネルギー)の流れ道」

最初に答えから言うと、経絡とは「気(エネルギー)が流れる道」です。

「気」と言うと、どこかスピリチュアルなニュアンスも含まれていますが、「エネルギー」と捉えると少し現実的になるかなと。
エネルギーとは血流だったり神経だったり、リンパだったり、水分だったり、もしくは「意識」だったりと、かなり解釈は広いですが。

「全ての不調・痛みは、気(エネルギー)の流れが滞ったことによって発症する」

これが鍼灸を含む東洋医学の基本的な考え方です。
流れが無くなった水は淀んで腐りますので、「流れ」は大切であることはお分かりいただけるかと。

後ほど少し触れますが、治療する先生の考えによって、経絡を重視するかしないかは変わります。
実際の治療現場ではともかく、専門学校時代に一度は学びますから、鍼灸師なら誰しもが通る道といえるでしょう。

全身を巡る何本ものライン

人間の身体には、何本もの経絡(けいらく)が通っています。
手を流れるラインであったり、足を流れるラインだったり、背中を流れるラインであったり。
経絡には、それぞれ名前が定められています。

  • 手の太陰肺経
  • 手の陽明大腸経
  • 足の陽明胃経
  • 足の太陰脾経
  • 手の少陰心経
  • 手の太陽小腸経
  • 足の太陽膀胱経
  • 足の少陰腎経
  • 手の厥陰心包経
  • 手の少陽三焦経
  • 足の少陽胆経
  • 足の厥陰肝経
  • 督脈経
  • 任脈経

の合計14本のラインです。
名前なんかもちろん詳しく覚えなくても全く問題ありませんが(笑)手足を行き来していることだけ覚えておきましょう。

「肩こり」の治療の際は、肩を流れる(走る)経絡をチェックしてみる
「腰痛」の治療の際は、腰の部分を通る経絡をチェックしてみる

といった具合に、覚えておくことで治療にすぐ活用できるのもメリットの一つ。

これは余談ですが、専門学校では定期的にテストがありました。
経絡の名前はもちろん、どこを通っているのか?該当する筋肉は何か?など覚えなくてはなりませんでした。

鍼灸だけに、進級もかかっていて、そこそこ大変でしたよ(泣)

ツボ(経穴)は経絡上に存在する

大型書店などに関連書籍が多く並んでいますし、テレビでもたびたび特集されます。
「ツボ」は多くの方が興味を持つ分野のようですね!

ここから「ツボ」と「経絡」の関係についてお話しようと思うのですが、もう最初に結論からお話すると、「経絡の上に存在するのがツボ」です!

ライン上に、ツボが点々と並んでいるということ。
ツボは、専門用語で「経穴(けいけつ)」と呼ばれます。
「経絡経穴」と、セットで扱われることも多いですよ。

ほとんどのツボ(経穴)は、先ほどご紹介した14本の経絡のうち、どれかに属しています。

関係あるっていうか、一緒なんですよね!

経絡・経穴は「路線と駅」に似ている

冒頭の話に少し戻りますが、仕事でも趣味でも何でもそうですが、長い間どっぷり浸かっていると知らなかった頃を忘れがちです。

経絡や経穴をより分かりやすく説明するなら、「例え」が必要かなと思います。

考えたんですけど、普段使う方も多い「路線と駅」に似ているんですよ!

  • 経絡が路線
  • 経穴(ツボ)が

です。
電車で都内を移動する際は、アプリなどで乗り換えをチェックしますよね。
あれがもう、経絡とツボに見えて仕方無いんですよ(笑)

主要な駅があるように、重要なツボが存在する

電車の路線を思い浮かべてみてください。

各路線ごと、特快が停まるような主要な駅が存在しますよね。

  • 人の乗り降りが多い
  • 別の路線への乗り換えに使う
  • 商業施設が近い

など、一つや二つすぐに挙げることができるはず。
ツボも同じで、経絡ごと重要なツボが存在します。

こういったツボは治療でも使用される頻度が多く、経絡のスタート地点やゴール地点に集中しているのも大きな特徴ですよ。

加えて、手首や足首付近に重要なツボが多いので、治療の際は手首・足首にアプローチすることが多いということも覚えておいていただけたらと思います。

治療する先生によって経絡の捉え方・考え方は変わってくる

ここまで、経絡の解説を行ってきました。
あくまで概要的な話であって、治療を行う先生によって経絡の捉え方・考え方は違います。

当然「私は経絡を信じない」と言う先生もいますし、要所要所で使うという先生もいます。

鍼灸治療そのものも、

  • 東洋的な鍼灸治療
  • 西洋的な鍼灸治療

と2種類に分けることもできますので、唯一の正解は無いといえるでしょう。
要するに、痛みや悩みがバッチリ治ればいいんですよね!

ほんの少しでも、鍼灸治療を身近に感じていただけたら!

今回は鍼灸と密接な関係にある「経絡」と「ツボとの関係」について綴ってきました。

治療の際、どんな考えに基づいているのかを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
腰痛の治療なのに足首に鍼をする、手首の治療をすることで五十肩が改善するなど、治療構築のベースになっているのは経絡という「気(エネルギー)」の流れです。

また綴っていきます!ではまた。


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