肋間神経痛

鍼を使った「肋間神経痛」の治し方【実例】

私は普段、ほとんど鍼灸だけを使って施術を行います。
(実際は鍼のみのことが多い)

整体のような手を使った施術、いわゆる「手技」も必要に応じて行いますが、利用者にとって意味のないことはするべきではないと考えており、手技も必要最低限。揉みほぐしなどは行いません。

私の鍼灸の定義は、「病院の診療ではないもの」です。

鍼灸を含む東洋医学は、病院などのいわゆる「西洋医学」とは異なった視点で施術を行います。

ゆえに、時として西洋医学で改善できなかった痛みや不調が短期間で改善します。

今回は実例を簡単に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

背中から胸にかけて痛みが現れる「肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)」

アバラ骨(肋骨)周辺に痛みが現れる症状が「肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)」です。

肋間神経痛のイメージ図

簡単に言うと、アバラ骨に広がる肋間神経が「疲れ」「力みすぎ」「姿勢不良」などの理由で阻害された結果、痛みが走ります。

肋間神経痛になる方は意外と多く、突然痛みだすケースも珍しくありません。

個人差はあれど、肋間神経痛が改善するまで1か月以上はかかります。

肋間神経痛に悩む女性への鍼灸施術

数ヶ月前、肋間神経痛に悩む女性へ鍼灸施術を行いました。

施術日の少し前からアバラ(胸のあたり)に痛みが出て、病院で検査してもらった結果、肋間神経痛と診断されることに。

病院では「安静にしてください」と言われて、特に処置などはしてもらわなかったそうです。

施術方針は「血の流れを良くすること」だけ

そして施術の内容ですが、方針はシンプルに「血液の流れを良くすること」だけです。

背骨に浅く鍼を打った後、ストレッチのように体幹(胴体)部分を左右に捻ってもらいました。
次に、肘のあたりに鍼を打ち、水泳のクロールをするように肩を大きく動かしてもらいます。
そして、鎖骨に鍼を打ち、すぐに抜きました。
仕上げに、肋骨の数カ所に軽く鍼を打ちました。

内容としてはこれだけ。施術時間は25分ほどでした。

施術直後、それまであったアバラ骨の痛みは全て消えたとのこと。

その後も肋間神経痛は再発せず

施術から数日後に様子を伺ったところ、肋間神経痛は再発していないとおっしゃっていました。

「こんなに楽なのは久しぶり!」と喜んで頂けて、私も大変嬉しかったです。

綺麗事じゃなく、利用者の喜びの声ほどモチベーションが上がる理由はありません。

鍼灸だからできること【医者いらないじゃん】

なにも「私の腕は凄いでしょ」と言いたいわけではありません。
別に凄くないのは自分で一番分かっています。

何を伝えたいかといえば、「血流を良くすることで改善する不調は多い」ということ、「鍼灸だからできることがある」ということです。

血流改善、ようは自然治癒力を高めることで、一向に改善しなかった痛みが快方に向かうケースは決して珍しくありません。そして血流改善効果が高く、「除痛」が得意な鍼灸だからできることがあるということ。

先ほどの女性が、「鍼灸あるなら医者要らないじゃん」とおっしゃっていました。
この言葉が色々と物語っています。

もちろん病院が必要なのは言うまでもありません。
精密な検査ができるから、人々は安心して暮らせますし、病気の早期発見につながります。

とはいえ大病でもない、手術の必要もない痛みや不調に対して、病院はどういった処置をしてくれるでしょうか。

手術するほどでもない、でも辛い痛みには鍼灸が効果的です。私個人的には確信を持っています。

今回は肋間神経痛の施術例と、私の考えを綴りました。
参考にしてもらえると嬉しいです。

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鍼灸師 藤澤優作

東京都小平市を拠点に出張施術を提供したり、オンラインでセルフケア方法をレクチャーさせて頂いております。このブログでは鍼灸に関する豆知識や施術の様子、肩こり腰痛の改善に役立つ情報を綴ります。 鍼灸師歴13年。格闘技選手・指導者でもあります。

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