前回、「鍼灸は嗜好品であるべき」という話をしました。
鍼灸の魅力は、痛みの改善(治療)が目的というよりも、嗜好品であるのかなと思う今日この頃です。
というか、痛みを治療するなら、まず病院で検査を受けるのが先決だと思います。痛みの原因を特定する手段としては、やはり西洋医学は凄いです。病院でしか治療できない疾患(病気)が存在するのも事実。
それはさておき、「では鍼灸はリラクゼーション(癒やし)なの?」という話になってきます。
今回はそのあたり、私の考えを綴ろうかなと思います。
鍼灸は「身体の内側に染み渡るもの」
一般的に、リラクゼーションとは「揉みほぐし」「マッサージ」といったイメージではないでしょうか。(違うかもしれないけど)
したがって、揉みほぐしやマッサージと鍼灸を対比しながら進めていきます。
揉みほぐしやマッサージを受けると、凝り固まった筋肉がほぐれていきます。施術後はスッキリ感を得られるでしょう。
鍼灸にも凝り固まった筋肉をほぐす効果があります。ですが、鍼灸はより内側に効くものです。
(基本的には)鍼は皮膚内に刺入するものですから。個人的には「身体に染み渡っていくもの」という認識を持っています。
揉みほぐしやマッサージが「外側から気持ち良い」のに対して、鍼灸は「内側から気持ち良い」というのかな。
例えば、鍼灸には「響き(ひびき)」と名がついた、「筋肉がビクンと動く」「電気が走るようにビリビリする」といった独特の感覚があります。
この「響き」は、揉みほぐしやマッサージでは得られません。
「気持ちよさ」よりも「高揚感」
揉みほぐしやマッサージで得られるのは、おもに「気持ちよさ」だと思います。
(余談ですが、「あんまマッサージ指圧師」の施術は治療としても効果があります)
腕が良い先生のマッサージは本当に気持ち良いです!
では、鍼灸はどうでしょうか。
疲れた部位に鍼を刺すと、マッサージとは異なる気持ちよさを得られるはずです。個人的にですが、ビールを飲む時の「のどごし」に似た、鍼を凝りに刺す「こりごし」があるんじゃないかと考えているんです(笑)
そして、鍼施術中に「眠る」方がとても多い(もちろん良いこと)。
ただ、マッサージや揉みほぐしと鍼灸が異なるのは、「高揚感」だと思います。
鍼灸には、脳内から「幸せを感じるホルモン」を放出する働きがあると解明されています。揉みほぐしやマッサージにもそういった効果がありますが、鍼灸のほうが得られる高揚感は大きく、そして「早い」と認識しています。
加えて、高揚感が「濃い」んです。(個人的な感覚になってしまいますが)
【結論】鍼灸はリラクゼーションでもある!ただし…
あくまで個人的な視点ですが、「鍼灸はリラクゼーションなのか」ということについて、揉みほぐしやマッサージと比較しながら書きました。
結論ですが、鍼灸はリラクゼーションでもあると思います。施術を通じて気持ちよさも得られる。
ただし、揉みほぐしやマッサージとは少し違った形での気持ちよさ、です。
そして鍼の場合は、気持ちよさよりも「高揚感」という表現が近いのではないかと。
高揚感が濃くて早い。だからこそ「エナジードリンク」に似ていると思うことがあります。
ぜひ参考にしてみてください。
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