前から薄々気づいていたのですが、患者さんたちにお話を聞いてほぼ確信に変わりました!
今回はぎっくり腰や重度の腰痛など、現代人の悩みに効果的なテーマを綴ろうと思います。
今すぐ始められる、この後から意識して取り組めるので参考にしてくださいね。
ぎっくり腰に悩む人の共通点は、水を飲む量が少ない
世の中の人は2種類に分けられます。
「腰の痛みに悩む人」と「悩まない人」です。
日本人の9割以上が人生に一度は経験する腰の痛みですが、年中ずっと痛みに悩まされている人もいれば、ほとんど気にならない、あるいは無縁な人も確かに存在するもの。
この差は何なのでしょうか?
原因を完璧に見つけ100%予防することはほぼ難しいでしょう。
なぜなら腰痛の理由は実に様々だからです。
ですが何か共通点を見つけることができれば、効果的な対策を講じることは可能。
では共通点は一体何なのでしょうか。
今年のお正月のことです。
地元の方で昔の仲間と久しぶりに会いました。専門学校時代の仲間です。
皆それぞれの道で頑張っていますが、ピラティスの先生をやっている仲間
(女性) もいて、なかなか聞けない専門分野の話に花を咲かしていました。
その女性のピラティスの先生が言っていたんです。
「ほんとお客さんは皆、水を飲む量が少なすぎるよ!」
ビールを片手に「あぁ、それだ!!」と頭の中で思わずガッテンでした!
水を飲む量が少ないから、健康や美容、様々なポイントでマイナスなことしかないと。
水を飲む量は腰痛やぎっくり腰にも、大いに関係してくるのでは??
ということでお客さんに、普段からしっかり水を飲んでいるか聞いてみることにしました。
口を揃えて「水はほとんど飲まない」
当たりでした!
お話を聞いた患者さんほぼ全員が「普段水はほとんど飲まない」と口を揃えておっしゃるのです。
充分に飲んでいるとは言えない、あるいは1日1回しか飲まないという人もいました。
これは何かの偶然でしょうか?いや偶然ではなく大いに関係あるのです!
薄々気が付いていましたが、確信に変わりました!
ここから、水を飲む量と、腰の痛みの関係を解説します。
私たちは半分以上が水で出来ている
これは有名な話ですが、私の身体の60%以上は「水」で出来上がっています。
赤ちゃんはもっと割合が高く、80%以上は水です。
私たちは定期的に水分を補給することで、水不足にならないようにしています。
じゃあ、水分不足をしっかり把握できているかと言うと、また話は違うのです。
身体が水不足を感じているのに、気が付かないことがあるのです。
特に冬は…。
冬にぎっくり腰が多い理由
夏と冬、どちらの季節にぎっくり腰が多いかと言うとやはり冬です。
その理由は寒さから筋肉が硬くなり、ぎっくり腰を引き起こす面があるのですが、もう1つ大きな理由は「水分不足」です。
隠れ水分不足といった方が良いのか、一見乾きはないですが身体は水分を不足している状態。
考えてみていただきたいのですが、夏は定期的に水を飲みますよね。
乾きが分かりやすく、発汗によって水が足りないのも目で見て分かりますもんね。
ただ冬は、水を飲まなくても何とかなってしまいます。汗もかかないし。
結果的に、身体の水分が不足しぎっくり腰や腰痛を引きおこすのです。
後ほど詳しく解説しますが、水分が不足すると疲れ物質が溜まりやすいので痛みも引き起こしやすいのです。
加えてお酒を飲む量が増え、発汗量が少なくなることで内臓に負担が溜まることもぎっくり腰に拍車をかけるというわけです。
しっかり水を飲むことが腰の痛みに効果的な理由
十分な量の水を飲むことが、腰の痛みの改善、予防に効果的な理由を解説します。
理由が被っている部分もあるのですが、要するにこういうことです。
筋肉が柔らかく保たれる
十分な水分が含まれている筋肉は柔らかいです。イメージしていただきやすいかと。
柔らかい筋肉は伸び縮みしやすい、優れた筋肉だといえます。
ぎっくり腰とは、いきなり襲ってくる腰の激痛ですが、腰の筋肉が「これ以上伸び縮みできない!」と動きにロックをかけることで発症します。
水を十分に摂ることで筋肉の柔軟さを保ち、ぎっくり腰の予防ができます。
簡単ですよね?でも水を飲む量を意識するだけで変わってきますよ。
ぎっくり腰の再発率も下げることができるでしょう。
極限状態で知った、水と筋肉の関係
逆に極限まで水を摂らないと、筋肉はどうなるのか?
MMA(総合格闘技)の試合に出ていた頃、かなり無茶な減量をしたときに知りました。
試合当日、相手より少しでも大きな身体で戦いたいので、試合前日に行われる計量に向けてかなり無茶な減量をすることがあります。私がそうでした…。
2週間で10キロとか普通で、計量直前は水分を摂る量も極限まで減らしました。
計量数時間前は、水を全く摂らなかったです。
ここまで水分量が減ると、筋肉の動きが目に見えて落ちます。
油さしてない自転車みたいに「キシキシ」音がする感じなんですよね。
そしてすぐつります。
計量が終わり水分を摂ると筋肉は正常に戻るのですが、筋肉と水分ってめちゃくちゃ関係あるんだなと思いました。
気がつかないうちに水分不足になるということは、上記のような筋肉の状態にジワジワなっているということなのです。怖いですね。
疲れの物質が溜まりにくい
水を十分に飲むメリット・2つ目は「疲れの物質が溜まりにくい」ということです。
疲労は体内に蓄積していくもので、疲労物質が痛みのもとに変わったりするから厄介です。
水を十分に摂っていないと、流れが滞るので血液がまずドロドロになり、痛み物質を運べず溜まってしまうわけです。
溜まってしまった疲労物質は、さきほど言ったように痛みに変わり腰痛やぎっくり腰を引き起こす原因になります。
体内の流れを作るためにも、水をしっかり摂ることが大事なのです。
美容のためにも水を飲むことは大切!
ここまで主に腰痛やぎっくり腰の予防や改善のために、十分に水を飲むべき理由について解説してきました。
最初に言ったように人間の身体は大部分が水で出来ています。
痛みの改善だけでなくメリットは他にもたくさんあり、「美容効果」もその一つです。
モデルの方は日々、ストイックに身体を鍛えます。
最近は「フィットネス」が一般にも普及し、フィットネスジムで女性が身体を鍛えるのが当たり前になりましたが、運動と併せて必ず十分な量の水を飲んでいますよ。
水を飲むことで「代謝」が良くなり、老廃物が外に出やすくなり身体の中が綺麗になります。
また肌に潤いが生まれ、美肌効果も高いというわけです。
ダイエットするためにも、水を飲むことは効果的です。
水を飲むことで「脂肪」が燃えやすくなるので、身体の引き締めにつながるというわけです。
運動するなら水をしっかり飲まないと損だといえます。
ダイエットで水を飲むのは、空腹を抑えることができるからという理由もありますが(笑)
水を十分に飲むことのデメリットはある?
水を十分に飲むことのメリットを解説してきました。
では、デメリットはあるのでしょうか?
デメリットは3つです。
トイレが近くなる
尿意を催す回数が増えるのがデメリットです。
身体の老廃物が出てるということで、もちろん良い事ですが仕事中常にトイレを気にしていたら集中できないですよね。
トイレに行く回数が多くて少し悩んでいる方には難しいかもしれません。
水を飲むのは結構大変…
先ほど「簡単にできる」とお話してしまったのですが、水を飲むって実は結構大変なんです。
のどが渇いている時に飲むなら全然大変じゃないですが、渇いていなくても水を摂るのがポイントです。
ここで言うより、実際行っていただくのが分かりやすいかと。
したがって全然楽!といった感じではないのであらかじめ把握しておきましょう。
準備が必要である
水をしっかり飲む環境を整えるには、ミネラルウォーターを買い込んでおく、荷物の中に入れておくなど準備が必要です。
このあと解説しますが、お茶やコーヒーでは水分摂取は難しいです。
水の準備が若干の手間になるかもしれません。
お茶・コーヒーでは水分摂取が難しい理由
ここまで、水をしっかり摂ることのメリットをご紹介してきました。
では、お茶やコーヒーでは水分摂取が難しいのでしょうか?
私はコーヒーが大好きで、この記事を書いていながら水よりコーヒーを飲む量が多い日も結構あります。
一見、コーヒーやお茶でもよさげな感じですが…。では見ていきます。
利尿作用によって逆に水分が不足する
例えばどんな時にコーヒーを飲みますか?
眠気に打ち勝ちたい時などに飲まれることが多いかと思うのですが、コーヒーを飲むとトイレが近くなったりしませんか?
これはコーヒーに「利尿作用」があるからです。お茶にも同様に利尿作用があり、ここが水とは違うポイントです。
コーヒーの美味しさに気が付いたころ、コーヒーを飲む必ずトイレに行きたくなるのが不思議で仕方ありませんでしたが、コーヒーが持つ作用だったのでした。
ちなみにコーヒーには、お通じを良くする働きもあります。
水分を摂るために、水(ウォーター)ではなくコーヒーやお茶をたくさん飲んだらどうなるか?
利尿作用が促進され、結果的に身体の水分が少なくなってしまうというわけです。
のどの渇きは無くなるかもしれませんが、逆効果です。
身体に吸収されない
何度か触れていますが、人間の身体は水分を多く含んでいます。
コーヒーやお茶を含んでいるわけではありません。
コーヒーやお茶を大量に摂ると、吸収されない部分が多いので内臓の負担になってしまうのです。
今回の記事のテーマ「水を十分に摂ることで痛みの改善や健康につなげる」からは遠くなってしまいます。
むくんだり、頭が痛くなったりするでしょう。マイナスの方が大きいですね。
飲み過ぎると水中毒になる心配もある
コーヒーやお茶ではなく、水を十分に飲むべき理由がお分かりいただけたでしょうか?
十分な量飲むのは大切なのですが、あまり飲み過ぎると体液が薄まって体調不良を起こす「水中毒」になってしまうリスクもあることを覚えておきましょう。
ただ、先ほども言ったようにしっかり水を飲むということは楽なことではないです。
飲み過ぎ、という量に達する前に身体のストップがかかるのでそこまで心配する必要はありません。
どのくらいの量を目安にすればよい?
では最後に、どのくらいの量を飲めば良いかを解説します。
男女で違いますし、体格や運動習慣でも変わってきます。従って目安に考えていただき、明らかに無理だなと感じたら調節してくださいね。
男性は2リットル~3リットル
男性は2リットルから3リットルは飲むべきです。
コンビニに売ってる大きなペットボトル1本は飲むようにしましょう。
運動している方は4リットルは飲めるはず!自然に欲するはずです。
最初は2リットルから始めて、徐々に増やしていくのもありです。
女性も2リットルは飲みましょう
女性も大きなペットボトル1本は飲むように心がけていただきたいです。
500mlのペットボトルが1日で終わらないという方がいますが、それは少なすぎです。
大きなペットボトルを買って持ち歩くのは大変かと思うので、500のペットボトルを買って飲んでくださいね!
運動されている女性は、3リットルはいけるかと思います。
先述したように、美容にも効果大なのでぜひ心がけてください。
おすすめの飲み方「ウォーターローディング」
では最後の最後に、おすすめの飲み方をご紹介します。
スポーツ選手も取り入れている「ウォーターローディング」という方法です。
文字通り、ウォーター(水)をローディング(埋め込む)飲み方で、一気に飲み干すのとは違い、1時間ごとなど定期的に水を飲み、身体の水分を満タンに保つのです。
のどが渇いていなくても、水分を摂るのがポイントです。
先ほどの目安量は、何も一気に飲み干せ!ということではなくて1日かけて身体に吸収したい量ということなのです。
マラソン選手などに用いられているウォーターローディングをぜひ活用してみてくださいね。
心と身体に潤いを!痛みに悩まない健康な毎日を
今回は、水を十分に摂ることで腰痛やぎっくり腰の予防や改善になるということを解説しました。
水を飲むことで柔らかい筋肉を保てて、疲れ物質も流れていきます。
健康的に良い事しかありません。
私も意識的に水を飲むようにしていますが、疲れにくくなりましたし、練習などで痛めても治りが早いのを実感しているので、これからも続けます。
基本的にはお金もそこまでかかりませんし、手間も少ないです。
高価なサプリメントを買うよりよっぽど簡単ですぐに実践できるので、ぜひぜひ水を十分取って潤いを手に入れ、痛みに悩まない健康な毎日を過ごしてください。