先日、台東区は上野にある税理士事務所を伺いました。
伺ったといっても税務に関する話ではなく、鍼灸施術です(笑)その時の様子を綴ってみようかなと思います。
【緊張】事務所に伺い待合室へ
東京の名所は数多くありますが、その1つが上野ではないでしょうか。
とはいえ、なかなか上野の方まで足を運ばないっていう。4月になったので、東京観光なんて良いですね。
今回はJR山手線「御徒町駅」から徒歩数分の場所にある税理士事務所。
こちらで施術を行うのは久しぶり。5年ぶりくらいかな。
マップなど見ないで十分!記憶力を頼りに歩きます。
ほどなくして到着。少し早いですがお邪魔します。
受付で名を名乗り(?)、そうしたら応接室へ通して頂けました。
当たり前ですが、施術ベッドなんてありません。
ですが、椅子があれば十分施術できます。
応接室に通された直後に、今回利用されるIさん(男性)が入られます。
お忙しい中、お時間を作って頂き感謝しかありません。
腰の重さと動かしづらさが気になる
Iさんには、定期的に施術をご利用頂いております。
今回は、「腰の重さ」と「動かしづらさ(可動範囲)」が気になるとのこと。
明日から出張で飛行機に乗るので、ばっちり軽くしてもらいたいとのことです。
腰の様子や動作を確認した後、さっそく鍼灸施術を行います。
まずは全身の血流を良くする
最初に、椅子に座って頂いた姿勢で頭や足、腕のツボに鍼を打ち、全身の血流を良くします。
そういえば、前回施術した際も頭に鍼を打ちました。かなり効いたのです。
Iさんとの会話で思い出しました(笑)
そういえば、前回の施術の目的も「パフォーマンスアップ」。
Iさんは常にトレーニングを欠かさない、アクティブな方なのです。
話を戻し、全身の血流が良くなった段階で、一度腰の様子を確認して頂きます。
この時点で、腰の重だるさは取れました。
続いて、可動範囲を上げる(増やす)施術に入ります。
「ストレッチ+鍼」で身体の動きが良くなる
Iさんが気になるのは「身体を左右に倒す」「前後に大きく開脚する」状態での、脇腹の引っ掛かりです。
そこで、立った姿勢でストレッチをして頂きながら、私がツボを刺激します。
※許可を得て撮影しております。
脇腹付近のツボや、太もも外側のツボに鍼を打ちます。
何回か繰り返して頂いたあとに、可動範囲をチェックします。
すると、明らかに可動範囲が広がりました。
Iさんいわく、「5年くらい気になっていた引っ掛かりが取れた」とのこと。
可動範囲が広がっただけではなく、動きそのものもスムーズになっているように見受けられました。
なにより、喜んで頂けて良かったです!
身体が良く動くようになると気持ちも変わる
施術後、Iさんと「運動と脳」に関する話をしました。
言うまでもなく、健康にとって大切なのは「身体を動かすこと」。
そして、身体を動かすことは「脳の活性化」にも大変効果的である。
(「運動脳」という本が面白いらしい)
可動範囲が広がることが、身体本来の状態を取り戻すきっかけになるのでは、とおっしゃっていました。
全く、そのとおりだと思います。
ようするに、身体を動かすことは気持ちの向上にも働く。
そして、心地よく身体を動かすために、可動範囲を広げることに意味がある。
シンプルながら、心理だと思います。
「治療」より大切なことがある
私は、鍼灸師として「治療」よりも大切なことがあると思っています。
治療は、端的にいうと「マイナスから0に近づける」ことに他なりません。
それも大切ですが、「0からプラスへ」「プラスからさらにプラスへ」という目的の施術のほうが意味があるのではないかと。(少なくとも鍼灸師としては)
「飲み物」で例えると、痛み止めの薬ではなくエナジードリンクのような施術を提供したいです。
要は「気持ちが上がる」施術がしたいと強く思っています。
そういった意味で、今回の施術が理想的な形の1つですし、Iさんに大事なヒントを教わった気がします。
有意義な時間でした!
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