こんにちは、鍼灸師の藤澤です。
早いもので、もう6月ですね。
2022年の梅雨入りは6月の中旬頃だそうです。
さて、やはり梅雨の時期に、腰痛や肩こりに悩む方も多いのではないでしょうか?
気圧の変化が身体に影響するという説が有力ですが、私の体感的にも梅雨の時期はぎっくり腰を始めとした痛みを訴える方が増えます。
「痛み」と「季節」が関係していることは間違いないようです。
普段からのセルフケアで腰痛や肩こりは改善するが…
痛みや不調を改善するために効果的なのは「セルフケア」です。
栄養バランスの良い食事や、十分な睡眠。
これはもう、色んなところで言われていますね。
ただ食事や睡眠に一生注意できれば誰も苦労しないわけで……。
様々な理由で無理をしたために、肩こりや腰痛に悩まされます。
(もっとも、何もしていなくても痛みは出るかもしれませんが)
痛みを少しでも改善するために効果的なのが「ツボ押し」です。
人体に無数に点在する「ツボ」をご自身で刺激することで血流が良くなり、結果的に痛みが改善します。
様々な書籍やネット記事でも紹介されているので、既に実践されているかもしれません。
思うように効果が出ないという声もある……
ただ中には、
「普段からツボを押しているけど、効果がある気がしない」
という声も聞こえます。
普段から痛み・疲れに悩んでいて、それを解消するためにツボを押しているのに……。
効果がなかったら残念だし、不安になりますよね?
そういったセルフケアは、実際の治療をベースに作られたはずなので、少なくとも効果が全く出ないとは考えにくいです。
場所がずれている?押し方が間違っている?
確かにそれらもあるかもしれません。
ただ、実はもっと別の原因があるかもしれません。
そして、その原因を解決し、セルフケアの効果を高めることは凄く簡単です!
「刺激時間が短すぎる」のが効果が出ない大きな要因
セルフケア(ツボ押し)の効果が薄い原因は、
「刺激時間が短すぎる」
です。
ここで注意すべきは、「刺激の量」ではなく「時間」ということです。
刺激量が多すぎる、つまり強く押しすぎるのは良くありません。
逆効果になってしまうでしょう。
ソフトな押し方で優しい刺激を心がけるべきです。
だからといって、優しい刺激をちょっとツボに与えれば良いわけではありません。
ツボを押したから肩こり・腰痛が改善するわけではなく、ツボを押すことで身体が刺激され血流が良くなるから肩こりや腰痛が改善するのです。
つまり、「効かせなければ意味がない」ことに他なりません。
優しい刺激で身体に効かせるには、ある程度の時間が必要です。
もちろん10分とか20分とか、そんな時間は入りません。
ただ、1分以上は優しい刺激を与える必要があります。
例えばランニングは健康維持に効果的です。
若い方から年配者まで、誰でもできる運動ですよね。
といって、3分ゆっくりジョギングしても効果は薄いじゃないですか。
ゆっくりペースを保つなら、ある程度時間をかけて走る必要があります。
ツボ押しも同じだと考えて下さい。
「温かくなってきた」「ピリピリしてきた」など変化を実感するまで続けよう
ツボ押しのセルフケアを紹介した記事や書籍には、
「○○を○回」
など刺激量を回数でしている解説を見かけます。
本当はこれは正しくありません。
適した刺激量は人それぞれ。
体質や痛み(症状)の程度によって変わってくるはずなんです。
「温かくなってきた」
「ピリピリしてきた」
「ジワジワ血が巡る感覚が分かった」
こういった身体の変化を体感するまで、優しい刺激を与え続けましょう。
それを時間にすると、やはり1分以上は刺激するべきなんです。
人によっては3分以上刺激して、ようやく身体の変化が現れてくる場合もあるはず。
くれぐれも、刺激量じゃないです。
優しい刺激を、ある程度時間をかけながら与えてみて下さい。
ツボ押しセルフケアは効果的です。
ただ時間が短すぎると、期待したほどの効果を得られません。
ぜひ刺激時間を注意してみて下さい。
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