「痛みは再発するから治療は意味がない」は事実か?

今回は治療に関して人から聞く声というか、「意見」について簡単に綴ろうと思います。
痛みに悩んでいる方は特に参考にしてみてください。

生活していく中で、誰しも身体の不調を感じることがあるものです。

腰が痛い・肩が痛いと感じた時に、人の行動は、

  • 積極的に治そうとする人
  • 全く治そうとしない人

シンプルに上記の2つに分かれるんですね。
積極的に治そうとする人は、病院を始め専門家の力を使うことはもちろん、自分自身でも積極的にケアを行います。

一方、全く治そうとしない人は、文字通り全く何もしないで「我慢している」だけです。
自然に痛みが引いていくのを待つ、もしくは湿布などを買ってきて貼るくらい。

どちらが良いとか悪いとか、ここで述べることはやめておきます。
何かしら、「考え」があってのことだと思うので、一概に言えないかもしれません。

痛みを治そうとしない人の考えで、わりと多く聞かれるのが、

「痛みはぶり返す(再発)するから治療しても意味がない」

と言う声です。
これは真実なのでしょうか?

痛みが再発することがあるのは事実

治療の実際の様子として、痛みが再発することがあるのは紛れもない事実だといえます。
一旦痛みが無くなっても、ぶり返すということがあります。

ぶり返すことが多いのは、

  • 慢性的(長期間)な痛み
  • 骨格に起因する痛み(ヘルニアなど)
  • 難病などに付随する痛み

上記の3つを挙げることができます。
いずれも改善が難しいとされるいたみですが、せっかく治療したのに、再発してしまったら落ち込んでしまうもの。

「なんだよ、治療なんてしても意味ないじゃん…」と思ってしまうのも、ある程度致し方ない部分があります。

痛みが再発してしまうなら、治療の意味は本当にないのでしょうか?

意味が無いことはない!痛みが無くなった事実が重要

痛みが再発してしまったとしても、治療の意味がないということはありません。

1回は確かに痛みが「無くなった」という、「事実」に凄く意味があるんです。

身体は「記憶するもの」で、治療とは記憶を良い形に「上書き」することに他なりません。
逆に言うと、良くない状態が続くことによって、万全な状態を身体が忘れてしまうのです。
さきほど挙げた、

  • 慢性的(長期間)な痛み
  • 骨格に起因する痛み(ヘルニアなど)
  • 難病などに付随する痛み

によって「痛みが無い」ときのことを忘れてしまい、「痛みが治る」と思えない状態につながってしまいます。
だから、いつまで経っても痛みが改善しないわけです。

そんな状態の身体に対し効果的な治療を行うことによって、「痛みのない状態」を思い出すのです。

これが、大事な第一歩!

たとえ再発したとしても、痛みのない状態を思い出すことができました。
するとどうなるかというと、本来の痛みのない状態に戻ろうと身体が動き出すのです。

痛みが治るための「きっかけ」が生まれたという点で、無意味なわけがありません。
とても大きな一歩だといえるのです。

根本治療だけが大事なんじゃないぞ!

「痛みがぶり返すのは、根本的な部分が治っていないからだ」と言う声は治療家からも良く聞かれます。

何を隠そう、私も昔はそんな考えでした。
鍼灸治療では、

  • 本治(ほんち:根本的な部分の改善)
  • 標治(ひょうち:今現れている症状の改善)

と分けて呼ばれることがありますが、昔は本治主義だったんです。

確かに、痛みやしびれ、不快感などの根っこにある原因が取れれば1番です。
ぶり返すことも少なくなるでしょう。

ただ、なかなか取れない原因もあるのが現実で、根本治療しか考えていないと「これは治りません」という結論になりがちです。

それが本当に患者さんのためになるの?って話ですわ。

もしかしたら「少しでも早く、この痛みから解放されたい」と願っているのかもしれない。
ならば根本的な原因うんぬんより、まずは目の前の痛みを取ってあげることが大切なはずです。

「痛みから解放される」そのための治療に、意味が無いと誰がいえるのでしょうか?

時間はかかるかもしれないけど、身体は良くなる

きっと、最終的には「痛みが無い状態が続く」が理想なのではないでしょうか?

時間はかかるかもしれません。
痛みが無くなって、また再発して、また痛みを0にする。

長さは個人差があるにしろ、このサイクルを繰り返すのですぐにゴールにたどり着くのは難しいかもしれません。

しかし、治療を重ねることで身体はどんどん良くなっていきます。
筋トレやダイエットと同じように、継続することで積み重なっていくものだと把握しておいてください。

もちろん、これは慢性的(長期間)な痛みの話。
急性的な痛み(ぎっくり腰)の場合は、1回で改善することがあります。

治療することには、確かな意味があります!
痛みをそのままにして苦しい時間を過ごすのではなく、楽になる方向で考えてみてください。

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