今回は鍼灸治療の様子をご紹介したいなと思います。
小金井市桜町にある空手道場「総合格闘技 空手道禅道会」では、水曜日の朝８時４５分から「１限目空手」ということで、皆で集まり稽古をしています。
「朝活」という言葉が一般にも浸透してきて、瞑想やフィットネスなど様々な方法で朝の時間を有効活用しようとする動きが活発になっています。
朝活の流れに乗り遅れてはならない、空手道場の常識を変えるぜよ！
ってなわけで始まったわけです。
私がクラスを担当していまして、朝ならではの爽快感と若干の眠気(笑)
少し早起きしての運動は病みつきになりますよ！
さて、そんな朝クラスに参加して下さっている道場生の方の悩みが「首の痛み」でした。
5日前に首を痛め、ほとんど動かせない
５日前に練習中どこかのタイミングで首を痛めてしまいました。
ぶつかったのか、捻ったのか定かではないそうですが、稽古後気が付いたら首がかなり痛くなっていたそうです。筋がずれたような痛み。
翌日になっても痛みは続き、それでも練習に参加しました。
参加した日が「ブラジリアン柔術」クラスで、ウォーミングアップで「３点倒立」を行い、一瞬なにかハマった感覚があり、「おぉ、治ったかも！」と喜んだのも束の間、痛みが増してしまい、翌日以降の稽古は休まざるえなかったとのこと。
稽古だけでなく、仕事にも支障をきたし、車の運転中も首が動かないのでバックとかしにくくて仕方なかったそうです。
しっかり治して、速く復帰していただきたいです！
朝クラスが終わった後に、施術をさせていただきました。
どんと、こい！
施術開始
どの症状でも共通していて、 施術の基本的な方針は「全身を診て施術していく」ということです。
首が痛いからと首ばかり治療を施しても、すぐ元に戻ってしまいますから。
足首から緩めていきます
ということで、最初は「足首」から緩めていきます。
首と足首。上と下で思い切り離れていますが、「首」という漢字が共通しているように、効果的な治療ポイントです。
ちなみにですが、ツボの名前の漢字って意味が込められていて面白いんですよ！
漢字の成り立ちの勉強したいです！
案の定、足首に激痛ポイントがありました。
押すだけで痛いポイントを丁寧に緩め・ほぐしていくと首の張りが減っていきます。
ここから、「肩甲骨」周辺を緩めていきます。
肩甲骨外側～上腕三頭筋が首の痛みの治療ポイント
肩甲骨は、首の痛みや肩コリの治療に欠かせないポイントです。
構造が複雑でアプローすべき個所が多いですが、今回は外側～上腕三頭筋（二の腕の下側）にかけて丁寧にほぐしていきました。
指で優し目にほぐしてみたものの、飛び上がってしまうようなツボがありました。普段からストレッチなど行い柔らかくしておきたいものです。
ちなみに肩甲骨ってポルトガル語で「オモプラッタ」と言うそうです。
関節技でオモプラッタという技があり、肩甲骨をガッチリ決める技です。
この日の稽古でも練習しました(笑)
関節を動かす、という面でも格闘技は健康に良いのかも！
鍼を行い血流改善を図る
その後、肩甲骨周辺に鍼を行い血流改善を図ります。
肩周り、・首周りは浅く刺すのが効果的です。
鍼を刺した際に、皮膚が赤くなることがあります。
これは「フレア現象」といって、鍼が効いている過程で起こる皮膚の現象です。
ここから首へのアプローチを行います
全身の状態が良くなったところで、首へアプローチします。
首の痛みの場合、ポイントになるのは「鎖骨」周辺です。
「むち打ち」の症状や「寝違え」など、首にまつわるエトセトラ。
首にまつわる症状には鎖骨を緩める施術が欠かせません。
今回も鎖骨に物凄い圧痛があったので、首を少しずつ動かしていただきながら、鎖骨のコリにアプローチしました。
数分で、首の痛みはほぼ無くなりました。
仕上げは肘にあるツボ「曲池」
治療の仕上げとして、肘にある「曲池」というツボを刺激しました。
曲がる池、と書きますが肘を曲げて筋肉が膨らんだ部分にあたるツボです。
写真がぶれていますが(笑)
曲池も肩から上の症状の鉄板治療ポイントです。
この部分も飛び上がるほど痛いことがありますが、刺激しながら首を動かすとあら不思議！首が軽くなるのです。
痛みが取れればもっと楽しくなる
治療時間は５０分ほど。
首の痛みは０になり、その後問題なく稽古に参加されています！
風邪を引いたときもそうですが、身体を壊してからはじめて「健康」のありがたさを知るってなもんです。
「痛み」がいかに自由な生活にブレーキをかけているかって話です。
痛みがもし０になれば、毎日はもっと楽しくなりますよね。
首の痛みが治れば、身長が伸びたかのようにスッと気持ちよく生活できます。
食事もしやすくなりますし、歩くことだって楽になりますよ。
これからも、治療を通じ「幸せな毎日」「自由な人生」にアプローチしていきたいです。
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