最近、買い物しましたか?
買い物の欲求って、波のように押し寄せるものです。
私は洋服とかは欲しくなることは少ないのですが「靴」が好きでして。
かっこいい靴をネットで見ては「あぁ欲しいなぁ」とぼんやり考えたりすることが多いです。
その気持ちも波のようにサァーって引いて終わればいいですが、しばらくすると欲しい気持ちがまた押し寄せてくる…。
波が何回か来たときは、「買ってもいいんじゃないか」というサインだと捉えています。
こうしてお店へ足を運ぶのです(笑)
よく考えたら靴は何足かあるので「必要か」と言われると必ず必要ではないですが、人間は理屈じゃないですね。何足あっても欲しいものは欲しいのです。
欲求が満たされない限り、欲しい波はずっと押し寄せるのでしょう。
問題が解決されない限り、いつまでも続く。
これはぎっくり腰でも同じなのです。
今回はぎっくり腰は自然治癒するけど、おすすめできない理由を解説します。
ぎっくり腰は10日~14日で痛みが引く
ぎっくり腰は腰の筋肉に負担がかかり続け、ある日爆発する症状です。
腰の筋肉にロックがかかってしまい、歩くことはもちろん起き上がることもできないので、トイレにも行けないですし階段を上がることも難しいです。
日常生活に支障があるので、仕事を休んだり早退することも多いです。
ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛」で、急性と名前が付くくらいなので急に痛みだしますが、10日~14日で痛みは段々引いていきます。
痛みが引いていけば元通りの日常生活を送れるようになります。
自然治癒をおすすめできない3つの理由
痛みが引いたのを「治った」と認識し、「ぎっくり腰は自然治癒する」という説もあります。
「痛みが自然に治るなら、何もしなくていいじゃん」と思う方もいるでしょう。
私はおすすめしません。というかおすすめできないですよ…。
ぎっくり腰の自然治癒を待つのをおすすめできない理由をこれから解説します。
1.すぐ再発するから
最初の波の話と同じで、その時は痛みが引いたとしても、その後痛みが押し寄せてきます。
要するに一見治ったように見えても、問題は解決されていないわけなのです。
後ほど解説しますが、ぎっくり腰の原因にアプローチしないと残念ながら激痛は襲ってきます。
患者さんのお話を聞いていても、そのまま放置していたことがある方はかなり多く、その後高確率で痛みが再爆発しています。
しかも「今痛みが再発したらまずいのに…」という大事な場面で再発するという。これは関係あるのでしょうか。
場面はさておき、いつ再発するか分からないってかなり怖いですよね。
ぎっくり腰は癖になりやすいことに関係している
ぎっくり腰は癖になりやすいと言われますが、実際はどうか。
必ずしも癖になるわけではありません。適切な処置(治療)を行えばすぐ再発することはないのです。
癖になるかならないかも、放置するか治療するかによって変わってきます。
ぎっくり腰になってそのままにしておく、もしくは適切ではない処置を行うとすぐ再発、つまり癖になってしまいがちです。
2.失うものが多いから
ぎっくり腰の痛みは時間が経てば引くからと耐えていると、失うものが多いことに気づいていますか?
時間
ぎっくり腰という緊急事態ではどうしても痛みに気を取られがち。
家で寝ていたり、コルセットをつけなんとか凌ぎますが、かなりの時間が奪われています。
治療すればとっくに痛みから解放されているのに。
機会
時間と被る部分が多いものの、機械損失も無視できません。
痛みに耐えるあまりに、友人や恋人との大事な予定をキャンセルした。
取引先とのゴルフも泣く泣く断った。
家族との旅行も、運転がしんどいから今回はやめることになった。
一体どのくらいの機会が失われるのでしょうか。
幸せのために、喜びのために人生生きているはずなのに、これは本末転倒というもの。
痛みをしっかり治せば失わずに済むものも多いですよ。
自信
痛む時間があまりに長く続くと、どうしても自信を無くしてしまいがちです。
「激痛に耐えてばかりで、俺は何をやっているんだ」
あるいは「年齢には逆らえないのか」と悩む人も多いかもしれません。
(ぎっくり腰に年齢は関係ありませんが)
ぎっくり腰によって自分自身への認識=セルフイメージを下げないことが大事です。
痛みを早く治せば、自信を無くす事態を避けることができます。
このように気持ちにも関係してくるので、痛みに耐えてばかりではいけないのです。
3.身体が送るサインだから
ぎっくり腰になるということは、その前に無理をしていた可能性が高いです。
身体的な無理かもしれませんし、精神面の無理かもしれません。
つまり「身体が悲鳴を上げている」というサインなんです。
きっとあなたが頑張り屋で、我慢強いのでしょう。なかなか休めない。
だから激痛を通じ、「もう限界だ」「助けてくれや」と叫んでいたら…。
無視して痛みが引くのを待つより、しっかりケアしてあげるのが自分自身への労りではないですか?
ぎっくり腰を治療しない理由
ぎっくり腰になったら自然治癒を待つのではなく、治療を行った方が早く得することが多いのはお分かりいただけたでしょうか?
ただ、そうはいっても治療をしない(できない)理由が存在することもあります。
実際に聞いたケースをいくつかご紹介します。
どこに行けばいいか分からない
ぎっくり腰になった際に、「どこに行ったらいいか分からない」という声は多く聞きます。
癖になってしまっている方はまだしも、初めてなった人にとっては適切な治療場所は分からなくて当然ではないでしょうか。
例えば風邪を引いたら、病院の内科に行けば良いということはだいたいわかります。
多くの人に馴染みがあるでしょうから。
ぎっくり腰は難しいでしょう。後程解説します。
痛すぎて外出もしたくない
程度によりますが、重度のぎっくり腰の場合は外出もできないほど痛みが襲います
文字通り1センチも動けない、寝ているのが唯一楽なポジションです。
従って、外に出て治療を受けることもしたくないのです。
過去に治療を受けても治らなかった経験がある
何度かぎっくり腰を発症されている方の中には、過去に治療を受けたのにも関わらず痛みが引かなくて辛い経験をした…というケースも多いです。
「前回治療しても全く効かなかったから、行っても無駄だ」と考えて自分で何とかしようと考えてしまうのです。
ぎっくり腰に苦しまない!適切な対処法
ここまで、
・ぎっくり腰は自然に痛みは引くけど、それを待つのはおすすめできない理由
・ぎっくり腰の治療を受けない理由
について解説してきました。
ではここからは、ぎっくり腰に苦しまない・苦しい時間を最大限短くできる適切な対処法をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
痛めた直後は冷やすこと!
まず痛めた直後に「温める」「冷やす」のか悩みがちです。
答えは、冷やすです。
最初に触れたように、ぎっくり腰は筋肉が炎症を起こしているので冷やすことで炎症を抑え、痛みを少し和らげることができます。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
治療を受けるにはどこにいけばいい?
さてとりあえず冷やすことで痛みが少し和らぎましたが、治療を受けるにはどこにいけばいいか?
治療を受けるにはこの中から選ぶといいですよ。
・整形外科
・整骨院
・鍼灸院
しっかりとした資格を持った先生が治療してくれる場所を選ぶなら上記の3つです。
ちなみに整骨院は街にたくさんありますが、「鍼灸整骨院」も多くあるので一度探してみてください。
この記事のテーマでもあり何回も繰り返していますが、痛みが引くのを待つのはおすすめしません。
自身に合う治療院を探しましょう。
救急車を呼んでもOKだが…
初めてぎっくり腰になった時の感覚は人それぞれです。
ただどんな感覚であっても非日常であることは分かります。
緊急事態なので救急車を呼びたくなります。救急車を呼ぶのはありでしょうか?
もちろん大丈夫です。救急車を呼べば来てくれます。
ただ、搬送先で十分な治療を受けられるかは分かりません。
「何もしてくれなかった」と言うケースもかなりあるのです。
救急車を呼んだから痛みから解放される…わけでは全く無いのであらかじめ把握しておいてください。
ぎっくり腰に鍼灸がおすすめの理由
では最後に、ぎっくり腰に鍼灸治療がおすすめな理由を解説させていただきます。
「鍼灸師だから、鍼灸のことを良く言うんだろ?」と思われるのが心外ってなもんですが、有益な事実なら伝える必要がありますから、心を少し鬼にして話します(笑)
炎症を抑える働きがある
近年ようやく鍼灸の持つポテンシャルが評価され、様々な分野で鍼灸が活用されています。
昔から鍼灸が活用されてきたのは「スポーツ」の世界。
選手が怪我をした際に即効性が高い治療として、鍼灸が役に立ってきたのです。
怪我したばかりの選手にも効くくらい、炎症を抑える働きが強いといえます。
ぎっくり腰は腰の筋肉の炎症を起こしていると先ほどお伝えしましたが、ぴったり合う治療技術です。
ちなみに鍼灸、は怖いものでも危険なものでもありませんよ。
身体の反応を引き出すので再発しにくい
鍼灸は外からの力で治すのではなく、身体の反応を引き出すことで治療します。
鍼灸治療を行うことで神経に働きかけ、身体が痛くない状態を記憶し上書きします。
結果、再発する確率が大幅に減るのです。
ぎっくり腰、再発したくないですよね?なら鍼灸治療をおすすめできます!
苦しむ時間を短くしましょう!
今回は、ぎっくり腰は自然治癒するけど、それを待つのはおすすめしない!と言うテーマでお話しました。
記事中でも触れましたが、ぎっくり腰を治療せずそのままにするのは失うものが多いです。
早めに治療を行い痛みから解放された方が絶対得なんです。
そして、ぎっくり腰は身体からのサイン。
少し立ち止まり、心身に負担をかけすぎていないか、ご自身を労わる時間を作ってみてくださいね。
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